201教育航空隊では、約10ヶ月間の教育期間があります。その中で、座学や飛行作業をこなさなくてはなりません。
もちろん飛行作業は基本的に天気の良い時しか出来ませんので、雨の日や視程の悪い時(普通の人が「今日はいい天気」と思っても
ぜんぜん飛べない時もあるんです)は地上教育を行っています。ここでは、飛行教育の紹介をします。
ステージ名 | ホップ数 (つまり回数ね) |
主な内容 |
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Aステージ | 19ホップ | 基本飛行。前半で失速訓練や低速飛行で飛行機の特性を掴み、後半は集中的に連続離着陸を行う。最後のフライトは場周経路のみであるが、初ソロ飛行となる。 このソロに出れるかどうかがパイロットになるための最初の関門。ここで涙を飲んでリタイアする人もいるが、海上自衛隊のため、本人のため、致し方ない。 |
Bステージ | 20ホップ | 有視界基本飛行。前半は、Aステージ同様、失速やスティープターン、途中で野外飛行のソロ(つまり飛行場の外まで行くこと)を行い、後半からアクロバット飛行 (ループやバレルロール)が入ってくる。大きな飛行機の動きと、飛行機の特性を十分に体得するステージ。航空士要員の学生は、Bステージの半ばで修業する。ステージの後半には ソロフライトがある。大いに技量を伸ばす大事なところである。 |
Cステージ | 7ホップ | 基本計器飛行。フードをセットして外の景色を一切見ないで飛行する訓練。基本的な計器飛行パターンや、速力変換、標準旋回等の練習をする。Bステージの大きな動きから 一転して(機首の動きが)数ミリ単位の繊細な操縦を身につける。 |
Dステージ | 20ホップ | 地測航法による航法訓練。当課程の後半の山場である。地上における準備が非常に重要になるステージ。 今まで培った操縦技量に加え、幅広い知識と航法のセンスを要求される。途中、何ホップかソロフライトがある。まさに総合能力発揮のステージ。 |
Eステージ | 3ホップ | 夜間飛行を体験する。内容は主として航法訓練と離着陸。夜間飛行の楽しさ(夜景の美しさ)と難しさを体験してもらうステージ。宇部、北九州の夜景を見て パイロットになって良かったと感動する学生が多い。(ほんと) |
Fステージ | 7ホップ | 編隊飛行。長機と列機を交代して行う。今まで頼りにしてきた水平線や姿勢儀にかわり、編隊長機をすべての基準として飛行する。 操縦のセンスが容赦なく問われる。感の良い学生はすぐ付けるようになるが、そうで無い学生はだいぶ苦労する。 でも、これが終われば修業だ!という気合でがんばれるステージ。根性がものを言う。 |