T−5による着陸前の連続写真を公開!

このたび、小月飛行場の滑走路17における、最終進入中のT−5から、接地前の連続写真の撮影に成功した。
ここにその写真を全面公開します。(^。^)
なお、この時の操縦者は飛行隊の某ベテラン教官です。

これを見れば、あなたもT−5で着陸できる・・・かもしれない

お願い:写真を並べているので、最大画面にしてみてください。

home

サークル飛行中 小月飛行場にVFRで進入するためには、サークルエントリーをマスターしなければならない。 ただし、T−5のような小型機で進入時のみね。TC−90のような双発機は普通の進入 (ダイレクトダウンウインドストレートイン)で入ってきます。当然か。
この方法は多数の航空機を混乱を少なく、また最も安全に同一飛行場の着陸経路に進入させるための方法なのです。
つまり、サークルとよばれる半径1マイルの周回経路を飛行場の上空2000フィートに設定し、タワーからレットダウンの許可 があるまでこの円周上を飛行して待機できるというもの。通常、トラフィックパターンには最大で5機 (ソロが含まれる時は4機) の飛行機を入れる事ができるので、トラフィックパターンに入りきれない飛行機はここで待機しなければならないのです。
レットダウンとは、サークルから場周経路に降りていくことを意味し、着陸する滑走路の延長上の地点でパワーを絞り30度 バンクで左旋回、滑走路と平行で、ハーフウイングチップの距離となるように調整してロールアウトする。はじめのうちは難しい んだな、これ。写真は滑走路17に対してレットダウンする地点から円周上を50度ほど過ぎたところ。

ダウンウインド 左手に見えるのが小月飛行場。手前側がランウエイ30/12。その右手に見えているのが今から着陸するランウエイ17/35 である。飛行場の標高は12フィート、ダウンウインドレグの高度 は1000フィート。滑走路との間隔は、ウイングチップディスタンスを保持し、 地上の目標によってもその経路を確認し、誤差があれば調整する。通常の着陸においてはこの位置で着陸装置をダウンロックする。 T−5においては、脚下げの状態を直接自分の目で確認する事が出来ないため、脚位置指示灯の表示のほかに、次の要領で脚を降 ろす。すなわち、パワーレバーを絞り、脚ホーン(脚が上がった状態で、あるパワー以下に絞ると警報音が鳴るのです)を鳴らし た状態で脚レバーをダウンとし、その警報音が鳴り止む事も合わせて、確実な脚のダウンロックを確認する。なお、この時のエア スピードは必ず129ノット(VLO)以下であることを確認しなければならない。その後は高度を維持し、95ノットの水平飛 行を維持できる出力までパワーを出し、ブレーキをポンピングし、系統に異常のない事を確認する。 その後は高度と正しい経路を維持するように飛行し、着陸点の真横の地点でフラップをハーフダウンした後、20秒直進を続けると、ベースターンを開始するポイントだ。

NO1 NO2
これは、ベースターンを開始した直後のものと、ベースレグでロールアウトしたところ。 パワーを絞り、左降下旋回に入れて、85ノットの速度となるように姿勢をセットする。この時大事なのがトリムのセット。 これがいいかげんだとベースレグ飛行中の姿勢が崩れ、ひどい目にあうことに・・・ 
ベースレグにおいては、脚出しの再確認、コンディションレバーのマックス確認、タワーへのベースコールと、やる事がたく さんある上に、パスを判定してのパワー調整という操縦初期の学生には難しい作業がたくさんある。このあたりが着陸のおいしいところ かな。
 

 
これはベースレグの後半ファイナルレグへの旋回を開始した直後のものです。 
パワーを調整して正しい経路を正しいパスで85ノットで飛行し、各種の手順を終え、ファイナルレグの延長線上にちかづいたら、タイミング を見てファイナルターンを開始します。ここでのポイントは、旋回開始のタイミングをつかまえることと、正しい姿勢を維持する事です。タイミングを逸してしまうとファイナルにおいてオーバーシュートし、その後蛇行して、アラインするのが遅れます。かといって、旋回することにのみ注意が集中すると姿勢が崩れ(多くの場合、機首を下げエアスピード過大、高度低下を招く)せっかく維持してきた正しいパスが台無しになってしまいます。 
機首方位が着陸線上、つまり、滑走路のセンターラインの延長線上に近づいたなら、バンクを戻す事が大事です。

ファイナルレグに乗り、ロールアウトしたなら フラップをフルダウン。 
エアスピードは最終進入の80ノットとなるようにコントロール。後は アラインセンターラインの延長線上を外さないように を保ってパスの判定を行い、パワーの調整をして進入を続ける。このとき、横風成分があるとクラブが必要となり、 正しい機首方向に滑走路が見えない事があるがそれはかまわない。あとは、50フィートの呼び起こしの地点までこの進入を 継続するのみであるが、往々にしてこの辺で着陸のクリアランスが来たりする。操縦に夢中になっていると答えることが出来ないんだよね。

50フィートで呼び起こしの時、この時までにクラブを取っていればラダーを使用して軸線 を正しく合わせる事。そうしないと接地のとき脚に横方向の無理な力が加わって飛行機を壊すかもしれない。それで、軸線を合わせる事で横風により 飛行機が左右に移動する流れるといいますようであればエルロンを使用してその移動をとめる。で、結果的にウイングロー をとる事になる。  あとは、機体の沈みに応じて機首を上げていくことによって、降下率と速度を減少させ、静かに接地させる。だから、 右の主車輪と左の主車輪が同時につかない事もありますがそれで良いんです。ねっ。簡単でしょ。
ページ先頭へ

home